小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


光線療法の副作用

早産や低出生体重児の場合、黄疸が強く出て光線療法を受けるケースが多く、不安を感じるママも少なくありません。

新生児に黄疸が出やすい理由

黄疸とは、血液中のビリルビンという物質が増えることにより、皮膚や眼球結膜が黄色く染まってみえることをいいます。
胎児のころは、ビリルビンの代謝は胎盤を介して、ママの肝臓でおこなわれています。
出生すると赤ちゃんは自身の肝臓でビリルビンでおこなわなければなりません。
しかし、①新生児が生理的に多血症である、②赤血球寿命は85~90日と短い、③直接ビリルビンを間接ビリルビンに変えて再吸収する腸肝循環が盛ん、④肝 臓におけるグルクロン酸抱合酵素の活性が低い、⑤母体のエストロゲンの影響でビリルビン分泌を低下、⑥肝臓が未熟、⑦出生時に好発する低血糖や低酸素症が 肝臓の機能に悪影響を与える。などの理由から新生児には黄疸が発現しやすいといえます。

新生児の黄疸の種類

新生児には以下のような黄疸がみられます。

生理的黄疸

生理的黄疸は、生後2~3日に現れ、生後4~5日で最高値を示し、生後7~10日で消失します。日本人の新生児の90%i以上に黄疸を認めますが、何ら後遺症を残すことなく経過します。
未熟児では、ビリルビン値がやや高く、遅延する傾向にあります。

新生児溶血性黄疸

新生児溶血性黄疸は、血液型不適合や赤血球形態異常などが原因で血中の赤血球が壊され、ビリルビンが上昇することで起こります。
母体間のABO式血液型不適合(母親がO型で子どもがA型もしくはB型)およびRh式血液型不適合(母親がRh陰性で子どもがRh陽性)が代表的で、Rh式血液型不適合は、ABO式血液型不適合に比べて重症化することが多く、臨床的に重要です。
新生児溶血性黄疸は、生理的な黄疸とは異なり、出生直後から強い黄疸が起こり、核黄疸を引き起こすこともあります。

核黄疸

新生児において高度の高間接ビリルビン血症の持続により、血管脳肝門を通過したビリルビンが脳に蓄積して生じる病気です。
急性期の臨床症状として、生後数日には筋緊張低下、嗜眠、哺乳力減弱をきたし、生後数日~ 1 週間には筋緊張亢進、後弓反張、発熱、甲高い泣き声、痙攣などを呈します。
治療が遅れると中枢神経症状を示し後遺症を残すこともありますが、近年では、治療技術の進歩により減少傾向にあります。

母乳性黄疸

母乳栄養成熟児の約10~15%にみられる遷延性黄疸で非閉塞型黄疸です。
生後4~7日ごろから黄疸が増強し、2~3週でピークに達した後も高ビリルビン血症が持続し、2~3か月で消失します。ただし、身体的発育や発達は正常で、核黄疸を示す所見もなく、母乳栄養以外に遷延性黄疸の原因がないものをいいます。
以前は、母乳性黄疸を診断するために、母乳を一時的に中止し、人工乳に変更し、黄疸が軽減し、血中のビリルビン値が減少することを確認して判定していました。


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