小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


器官形成期(胎芽期)と胎芽の成長

子宮内膜に着床した受精卵は、胚、胎芽を経て胎児へと成長していきます。

胎芽期とは

ヒトの発生は受精により始まりますが妊娠10週未満(受精後8週未満)を胎芽といい、妊娠10週以降(受精後8週以降)を胎児といいます。
受精2週目には、内細胞塊から2種類の細胞が分化し、円盤状の胚盤(二層性胚盤)を形成します。
受精後第3週には二層性胚盤が3層性胚盤に変化し、上胚盤葉の細胞から胚子の外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つの胚葉が分化し、それぞれの胚葉から器官原基の形成がおこなわれます。

器官原基の形成

外胚葉、中胚葉、内胚葉のそれぞれの胚葉から器官原基の形成がおこなわれます。
・外胚葉…皮膚ならびに皮膚付属物、中枢神経系(脳・脊髄など)、末梢神経(自律神経など)、眼球の網膜、水晶体、歯のエナメル質、毛、爪などが形成されます。
・内外胚葉…肺の上皮・咽頭・気管や消化管 (食道・胃・腸など)の内面をおおう上皮、肝臓や膵臓などの腺細胞、甲状腺、副甲状腺、胸腺、膀胱などが形成されます。
・中胚葉…骨、筋肉、軟骨や結合組織、真皮などが生じ、心臓血管系(心臓・血管・リンパ管など)、脾臓、腎臓、生殖器系などが形成されます。

器官形成期(胎芽期)

妊娠3~8週は循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系など各臓器が形成される重要な時期で、器官形成期と呼ばれます。
器官形成期は、薬剤、放射線、ウイルス感染などの催奇形因子の影響を受けやすく、形態異常を引き起こしやすいとされています。

各妊娠週数の胎芽の特徴

妊娠週数における胎芽の特徴を下の表に示します。

妊娠5週
(胎齢3週)
妊娠6週
(胎齢4週)
妊娠7週
(胎齢5週)
妊娠8週
(胎齢6週)
妊娠9週
(胎齢7週)
妊娠10週
(胎齢8週)

妊娠5週の胎芽 妊娠6週の胎芽 妊娠7週の胎芽 妊娠8週の胎児 妊娠9週の胎児 妊娠10週の胎児

殿

4㎜ 8㎜ 13㎜ 18㎜ 30㎜




心拍数が開始 眼・耳・下肢・上肢の器官の形成が開始 頭部と体幹部の区別ができるようになる 四肢を確認することができるようになる 尾部が消失する。骨の形成が始まり、手足の指が発達する 中枢神経系・循環器系、呼吸器系、外生殖器系などのすべての主要な器官および器官系が形成される