小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


正期産児(成熟児)の体温の特徴

早産児を理解するためにまず正期産児(成熟児)の黄疸の特徴について解説します。胎児の体温は、母体の体温に依存しているため、新生児は出生前には全く体温調節をする必要がありません。それが出生直後から自分自身で体温を維持する必要があります。
新生児は体温調節可能域が狭いため、環境温度の影響を受けやすく、低体温や発熱をきたしやすいという特徴があります。
とくに低出生体重児や早産児は、皮下脂肪が少なく、体温あたりの体表が相対的に多く、細胞外液の割合が大きく、褐色脂肪細胞やエネルギーの蓄積が少ないなどの理由から環境温の影響を受けやすいといえます。

新生児の体温

新生児の体温は、腋窩温(脇の下)は36.5~37.5℃、直腸温(肛門)は37.5~38℃、一日の変動は0.5℃以内です。
大人は寒い環境では熱を産生し、熱い環境では皮膚の血管を拡張させたり汗をかいたりして熱を発散させて体温を一定に保っています。
しかし、新生児は体温を一定に保つことができる環境温度の範囲が狭く、容易に低体温や高体温となりやすいという特徴があります。

新生児の体温喪失のリスク

新生児では、皮膚の構造が成人と比べて未熟であり、断熱作用のある角質や脂肪が薄く、皮膚表面に近いところを血管が通っているため、体温を喪失しやすいといえます。成人1に対して正期産児では2.7倍、極低出生体重児では3.5倍で、早産児であればさらに皮膚が未熟であり、寒冷刺激に曝されるだけで呼吸循環障害を起こしやすいといえます。すなわち、LGAや早期産児では特に体温の喪失に関するリスクが高いといえます。