小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


正期産児(成熟児)の身体的特徴

早産児を理解するためにまず正期産児(成熟児)の身体的特徴について解説します。

身長と体重

新生児の平均身長は約50㎝であり、生後1年間は一定のスピードで成長し、出生時の50%増を示します。
出生直後の平均体重は3000~3100gですが、生後3~4日の間に出生時体重の5~10%が減少する生理的体重減少がみられ、生後7~10日までの間に出生時体重をとり戻します。

新生児の皮膚

正常の新生児の皮膚の色は、呼吸確立に伴って赤みをおびたピンク色となります。
皮膚は薄く、皮下血管が透視でき、軟らかで張りがあり、きめこまかい状態で、皮膚の重なる頚部、脇の下、鼠経部には胎脂が付着しています。

新生児の頭部の特徴

新生児の頭囲は約33.5㎝で胸囲よりも大きく、長径は全身長の1/4に当たります。
新生児の6つの頭蓋骨と接合部である縫合とよばれる結合組織と2つの泉門によってなりたっています。
脳の重量は、330~360gで頭が大きく重心が上にあり、首がすわっていないため不安定です。頭周囲の増加は、脳の発育を示し、生後1年間で頭周囲が約10㎝増加し、成人の脳の80%が完成します。

新生児の顔面の特徴

新生児の、目、鼻、口、耳それぞれの大きさ、形、位置は左右対称です。
左右の目は対称で、耳介の上端は目尻と同一の位置にあります。目は閉じらていることが多い。
鼻には1㎜程度の白または薄い黄色の碑粒腫(ミリア)とよばれる盛り上がった丘疹がみられます。
口は閉じられ、舌が口唇から外に出ることはありません。頬を指で触るとその方向に顔を向け、口を開け乳首をくわえるような口唇追いかけ反射(ルーティング反射)がみられます。さらに、指を口の中に入れると強く吸いつき、乳首を吸うような吸綴反射がみられます。
新生児の耳介はやわらかく軟骨が形成されています。耳介の上端は目尻と同一位置にあり、低い位置の場合には染色体異常などが疑われます。

新生児の胸部の特徴

新生児の胸郭は円筒形で、左右対称性で、呼吸時にも左右同時に腹部と同じ動きます。
胸囲は約30.5~33㎝で出生時は頭囲よりも小さく、生後半年から1年くらいで頭囲よりも大きくなります。

新生児の腹部の特徴

新生児の腹部は全体的に膨隆しており、中心よりもやや下位に臍帯を残した臍部があります。
臍帯には2本の臍帯動脈と1本の臍帯静脈があります。
臍帯は、出生後から乾燥しはじめ、生後7~14日ころまでにミイラ化し脱落します。

新生児の外陰と臀部の特徴

新生児女性器の外性器は赤く腫れ、浮腫があります。とくに骨盤位で生まれた女児の場合は顕著にみられます。この浮腫は生後2~3日で消失します。
新生児男児のペニスの先端は包皮で覆われおり、包茎を心配するママも多いのですがほとんどが正常範囲で、手術が必要なことは少ないといえます。陰嚢は腫れており、正常な場合は生後2~3日で消失します。

新生児の臀部

新生児の臀部は、仙骨部より肛門部にかけて滑らかで、腹臥位にすると臀部の高さや形は左右対称です。
骨盤位の場合、臀部に腫脹や出血斑をみることがありますが自然に消失します。

新生児の四肢の特徴

新生児の腕は肘で曲げられ胸に近づけW型をしており、手は握られています。腕の長さやしわは左右対称です。成熟していれば、爪が指頭を超えます。
新生児の下肢は膝で曲げ、大腿部が腹部に近づけられ、M字型を保ちやすく、伸ばしても跳ね返るようにもとに戻ります。長さやしわは左右対称です。
赤ちゃんの足の裏には土踏まずがなく偏平足ですが、歩くようになると自然に土踏まずができてきます。