小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


多胎妊娠とは

多胎妊娠とは子宮内に同時に複数の胎児が存在する状態をいい、胎児の数により、胎児2人を双胎(そうたい)、胎児3人を三胎(さんたい)または品胎(ひんたい)、胎児4人を四胎といいます。
多胎妊娠の中で最も多いのが双胎で、子宮内に二つの胎児が子宮内に存在する状態で、一般的にはふたご(双胎)といいます。
双胎は、膜性診断によって大きく一絨毛膜双胎と二絨毛膜双胎に分けられ、一卵性双胎と二卵性双胎に分けられます。

卵性による双胎の分類

双胎は、受精卵の数で以下のように分けられます。

一卵性双胎

1つの卵細胞が1つの精子と受精した後に2個以上の胎芽に分割し、それぞれ1個体として発育するものを一卵性多胎といい、双胎妊娠の場合には一卵性双胎といい、一卵性双胎の発生頻度は、約0.4%です。
一卵性双胎の場合には、両者のゲノムは同一で性別、血液型なども同一となります。
膜性診断は、一絨毛膜双胎または二絨毛膜双胎です。

二卵性双胎

同時に2つ以上の卵細胞が排卵され、別々に受精・着床し、発育したものを多卵性多胎といい、双胎妊娠の場合は、二卵性双胎といいます。
二卵性双胎の場合には、ゲノムは異なり、性別、血液型などは異なることがあります。
発生頻度は、人種によって異なり、黒色人種、白色人種、黄色人種の順に多いといわれています。
膜性診断では、二絨毛膜双胎です。

膜性による双胎の分類

双胎は、絨毛膜と羊膜の数で以下のように分けられます。

一卵性双胎

一卵性双胎は、受精卵の分割時により二絨毛膜二羊膜(DD)、一絨毛膜二羊膜(MD)、一絨毛膜一羊膜(MM)の3つに分類されます。
分離・分割時期は、受精後8日以降に分離するケースは1~2%、受精後4~7日に分離するケースは70~75%、受精後3日以内に分割するケースは25~30%といわれています。
一卵性双胎は、一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)が約1%、一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)が約29%といわれています。
一絨毛膜双胎ではひとつの胎盤を両児が共有するため、胎盤の吻合血管により血流不均衡を生じ、約10%に双胎間輸血症候群を発生しやすい。
一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)は、臍帯相互巻絡により血行障害などの異常が多いため予後は極めて悪いといわれていますが、画像診断や新生児管理の向上により10~20%前後まで改善されています。

二卵性双胎

二卵性双胎は、必ず二絨毛膜二羊膜(DD)となります。
二絨毛膜双胎のうち二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)が約70%といわれています。
胎盤は完全に癒着して1つになっている場合と完全に2つに分離している場合があります。