小さく生まれた赤ちゃんのママへ~早産児のQ&A


未熟児網膜症(ROP)とは

昭和50年代以前、日本において未熟児医療で高濃度酸素が使用されたため重症な網膜症から失明に至ったケースが多発しました。

未熟児網膜症(ROP)とは

未熟児網膜症(Retinopathy of prematurity:ROP)とは、未熟な網膜血管に起こる非炎症性血管病変です。
在胎週数が短いほど、出生体重が低いほど発症率が高くなります。

未熟児網膜症(ROP)発症のメカニズム

赤ちゃんの目は受精後、早い時期から形成され始め妊娠7週頃には眼球の形はほぼ完成します。
網膜に栄養を送る血管は妊娠16~17週以降に発達し始めて妊娠36週頃に完成します。
酸素が未熟児網膜症(ROP)の発生に関与していることが明らかなっているのですが、ただ、酸素を全く使用していないケースにも未熟児網膜症(ROP)が発症していたり、酸素を多量に使用しているケースで必ず発症するということでもなく、さまざまな要因が複雑に関係していると考えられています。

未熟児網膜症(ROP)の分類

未熟児網膜症(ROP)は、Ⅰ型とⅡ型に分類されます。
Ⅰ型は、ゆっくりと進行するタイプで症状の進行具合によって5段階に分けられ段階により治療法が異なります。
Ⅱ型は、急激に進行するタイプで網膜剥離を引き起こして失明する可能性が高く、失明する危険の高いタイプです。

未熟児網膜症(ROP)発症頻度

日本において、超低出生体重児の86%が発症し、41%が網膜凝固術が施行され、約5%が視力に重大な影響をおよぼす瘢痕形成が起こるといわれています。
ある文献には、在胎週数32週未満や出生体重が1500g未満で生まれた極低出生体重児に起こりやすい。
近年、医療の進歩に伴って未熟な児の救命率が向上し未熟児網膜症(ROP)が増えています。

未熟児網膜症(ROP)発症の要因

一般的に生まれた在胎週数が早いほど、出生体重が小さいほど未熟児網膜症のリスクは高いといえます。また、酸素濃度の急激な変化や水分過剰なども要因として考えられています。

未熟児網膜症(ROP)の検査 と診断

未熟児網膜症(ROP)は眼底検査で診断します。

未熟児網膜症(ROP)に治療

未熟児網膜症(ROP)の治療は、まずレーザーによる光凝固術が行われます。一度でだけでなく症状によっては数回行われることがあります。
レーザによる光凝固術により治療効果が得られない場合は、強膜輪状締結術や硝子体手術がおこなわれます。

未熟児網膜症(ROP)の予後

未熟児網膜症(ROP)が自然に治った場合にはは視力への影響はみられません。
治療を受けた場合は、視力の回復は個人差があり定期的に受診し経過をみることになります。


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